園主の紹介
松本農園園主の松本洋です
生年月日 昭和36年12月9日生まれ
栽培品種 温州ミカン、甘夏、美生柑等、約3haを経営しています。
家族 両親に私たち夫婦、そして娘2人の6人家族です。
趣味 これといったものはありませんが、休日には読書したりとか高校野球を観戦したりとか・・・
曾祖父の代から柑橘栽培を始めて、私で四代目となります。
大学を卒業してから、みかんつくりを始めて40年弱の年月が経過しました。農業一筋といえば
聞こえはいいですが、様々な葛藤や不安の入り混じった中での農業、そんな歳月を重ねて今日に至ったようなものですね(笑)
私にとって農業経営の大きな転機となったのは今から24年前のこと。
それまでの温州ミカン主体の経営から河内晩柑(美生柑)を主体の経営へと大幅な転換を図りました。
吉田町から車で約一時間離れた愛南町に山地を買い、大規模な造成をした中で河内晩柑の苗木を植えました。
当時、河内晩柑はまだまだ知名度が低いうえに、温州ミカン主力の経営がほとんどの吉田町の農家からは奇異の目で
見られたり、「あんな品種ダメだ。見てみろ。必ず失敗するぞ。」そんな陰口さえも聞こえてくる日々でした。
苗木を植えて四年ほどは、まさに辛抱の時。五年目あたりから少しずつ実をつけ始め、その後徐々に経営的にも軌道
にのってきて、今や松本農園の立派な主力へと成長することができました。
農業を勤しむ人、人生の限られた期間で成すことができることは決して多くはないと、この年齢になってようやく感じることができるようになりました。
でも信念をもって取り組むことの大切さ
そのことを、この四十年という期間の中で学べたように思います。
農業は地道で苦労の多い仕事です。
頑張って作った作物も天候次第で、ぱあになることもしばしば。私たち農家も大きな試練を幾度も経験してきました。
それでも、めげず又次へと向かう。農業は私を精神的にも強く育ててくれました。
今もこうして農業に従事できていること、それは家族の支えはもちろん、我が農園をこれまでの間お手伝いしていただいている方々の力も忘れることはできません。
汗を共に流すことで生まれてくる連帯感、そして人との絆。
人との出会いも私にとっては大切な財産となりました。
そして力を貸してくれることへの感謝の気持ち、このことは今後も農業経営をしていくうえで、忘れてはならないことのひとつです。
若かった頃の薄っぺらな心の私を育ててくれたのは農業そのものだと思うこの頃です。