農業を軽く見たらダメ
農繁期にはうちの家族だけでは仕事がまわらない、そんな事情から、これまでに多くのお手伝いさんたちを
雇ってきた。かつては地元のコメ農家の主婦の方たちが、農閑期を利用してのお手伝いといった形だったがここ数年、お手伝いさんの出身地も様々だ。
遠くは東京、神奈川、三重に大阪、広島等々。
年齢も以前のようなおっちゃん、おばちゃんではない。20代のかわいい女の子から働き盛りのばりばり40代といった男性も。
中には農業をしながら全国を渡り歩いているといった子も。
若い子は本当に自由でいい。
何故に農業を・・・それぞれの人生の過去について深く尋ねることは憚られることではあるが、それとはなし、浅く尋ねてみる。
ほとんどの子がかつては会社勤めをしており人間関係でつまずいたり、あくせく仕事をする毎日に疑問を感じてという声が多い。
農業=牧歌的イメージといったところか。
中には真剣に就農を、と考えている子もいたりする。
そんな子たちには、ずばっと「やめときなさい。」
その理由をひとつひとつ丁寧に説明するのだが、先方はけげんな表情でこちらを見る。
農業を営んでいる人間ならば農業の魅力を若い人たちに伝えていくことも大切な使命ともいえる。
ただ、農業のいいとこを切り取って報道するテレビ番組を鵜吞みにするのは危険だ。
農業は泥臭く汗臭く地道な仕事なのだ。
なめたら許さんよ。
つまらんおっさんや!若い人たちのそんな陰口が聞こえてきそうだ(笑)
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